2020.3 京都・奈良

2020.3.12~14、京都・奈良へ行きました。

 

前回の京都・奈良への旅から半年が経ち、季節も異なりますが、何よりもコロナの影響で外国の方はもちろん国内の旅行者も大幅に減ったためにずいぶん様子の異なる旅となりました。

緊急事態宣言が発令されたのは2020.4月ですが、3月初めにも数日間の外出制限があり、行くかどうか迷いました。でも旅行予定日の前に制限が解除されたので、マスクをして気をつけて行くことにしました。

 

まず行きの特急や新幹線の乗客の少なさに驚きました。

半年前に乗ったときは外国の方たちも多かったし、みんな思い思いにおしゃべりに花を咲かせていましたが、今回は一車両に10人いるかいないか、と乗客も少ないし、もちろん会話も控えめだったと思います。

 

慣れない状況の中、いつものように窓の外を流れる景色を見て、ときどき写真を撮ったりして京都に向かいました。

多摩川の河川敷。

 

不思議なコトに、東京や神奈川は、地元から遊びに行ったときは『ここまで来たんだなぁ~(思えば遠くへ来たもんだ、みたいな)』と思うのに、もっと遠くの西日本に向かうときは『馴染みのある関東の風景よ!(自分ちの庭、みたいな)』に変わります。

…というわけで、これは馴染みのある風景を目の前にしている気分で撮ったと思います。

東京から京都へ、新幹線で2時間ちょっとで着くのですね!!(早い~💦)

P.M.2:00台に京都に着き、前回と同じ京都駅すぐそばのホテルに向かいました。

手続きをして荷物を預けて、カメラを持ってホテルを出発!

 

行先は、三十三間堂です。修学旅行ぶりかなぁ。(約40年ぶり…?)

 

京都駅から三十三間堂に行くバスがあると知り、バス停に向かいました。バスにさえ乗れれば安心です。それも行先(終着点)が三十三間堂なのですから。乗っている間は見慣れない風景でしたが、大船に乗った気でバスに揺られていました。

三十三間堂についてバスから降りたのは、幼いお子様二人を連れたご夫婦(外国の方たち)と私だけでした。

降りてからも人通りがほとんどありませんでした。

『三十三間堂はどっちかな』と見回すと、道を渡った向こうの出入り口らしきところに立っている方が「早く、早く!」と手招きしています。『?』

よくわからないまま、そちらに急ぎ足で向かうと、やはりそこが三十三間堂の出入り口で、係の方が「受付時間がもうすぐ終了です」とおっしゃいました。『!?』

コロナの影響で1時間(または30分?…忘れました)、受付時間が短縮されているとのことでした。

『間に合ってよかった~』

私たちがその日の最後の見学者で、敷地内は人がまばらになっていました。

見学時間は1時間はあったのかな(?)、とりあえず、ゆっくり回ることにしました。

晴れていたので、気持ちよかったです。

 

本堂内を拝観するときに、靴を脱いでスリッパに履き替えたのですが『あれっ、修学旅行で来たときもそうだったかな?』とちょっと疑問に思いました。三十三間堂に来た、という記憶はあるのですが、細かいことが思い出せません。靴のままだったような…私の思い違い!?

前回の旅ではとにかく観光客が多かったので、いかにヒトを入れないようにして写真を撮るかということで苦労したのに、今回はまったくその気遣いは不要で、撮りたいように撮れるという状況で、人が少なすぎると落ち着かないというか、デパートの閉店間際のような感じで、撮影しながらも時々周りを見回して敷地内にまだ観光客がいるかどうかをチェックしちゃいました。(私が出るときには二人連れが一組いてくれたのでよかったぁ)

その後、三十三間堂から歩いて七条大橋に来ました。

(何気ない写真ですが、撮っていてよかった~。これがなければまったく思い出せません)

そしてこの後どうやら私は地下鉄に乗って移動したようです。(覚えていない~💦これも地下道の写真があったために推測することができました)

七条大橋の写真から約20分後の写真です。

祇園四条駅か三条駅で降りたのでしょうね。(この写真を手がかりに…としたいところですが、わかりませ~ん)

鴨川の河川敷とその回りの風景です。

これもきっと、いつもの人出とは違って少ないのでしょうねぇ。

この場所を訪れた理由は、チョコレートを食べるためです。

たまたまテレビでチョコレート職人の世界大会のような番組を見て、京都にお店があることがわかり『行きたい!』と思ったのです。おいしいチョコとコーヒーで一休みするぞ~、と歩き始めました。

でも、あいかわらずの方向音痴で、同じようなところをグルグル回っても全然見つからなくて、そのうち“新京極”に出ちゃって、若き学生時代に訪れた“新京極”!『こんなところで遭遇(!?)するとは!』(修学旅行ではバスで回るためまったく位置関係がわからない)となつかしくなっちゃって『おみやげ買うのに友だちとあっちこっち歩き回ったなぁ』なんて思い出したりして、もうちょっと新京極を歩き回りたい気持ちもありながら『えっと、チョコレート店探さなきゃ』と再び別のルートに向かい、それでも見つからなくて『あと一周して見つからなかったら、帰ろう』と思い、やっぱり見つからず、道路の反対側にバス停があるのを見つけ、わき目もふらずに向かいました。

自分がどこにいるのかもよく把握していなかったので、駅前のホテルに帰るためには地下鉄に乗った方がよかったのかもしれませんが、歩き疲れていたことと、とりあえず京都駅行きのバスは間違えないと思うので(他の方面へのバスに乗るときは慎重にならざるを得ませんが)迷わずバス乗車を決定!そこにすぐバスが来てくれて座ることができ、ようやくホッとしました。

そのあとの記憶はないのですが、きっといったんホテルに戻り、自分の部屋に入って荷物を整理し、17:40に写真を撮っているので、再びカメラを持って京都駅に向かったのだと思います。(あるいはバスを降りて、そのまま京都駅に、かもしれません)

 

京都駅に行ったのは電車に乗るためではなく、駅にある屋上庭園に行くためです。

エスカレーターで向かいます。

(これも写真を撮っていたおかげで、今見て「こんな感じだったのねぇ~」とわかりました。「これから旅をするときは景色以外に、何気ない写真もあれこれ撮っておくといいよ!」←自分へのアドバイス)

この場所は前回も来たので、半年ぶりの庭園です。(前に来た時は、その半年後にまたこの景色を見ることができるなんて思ってなかったよぉ~😊)

夕方の風景を撮影し、ホテルに戻るために大階段を降り始めたのですが、ふと階段の途中にあるドアから駅ビル内に入ることにしました。いろいろなお店があって『こんな感じなのねぇ』と歩いていると“空中径路”の入り口を見つけました。

『こんなところにあったのねぇ~!』前回、屋上庭園に来たとき“空中径路”にも行きたいとは思っていたのですが、見つけることができなかったのです。

“空中径路”は思ったよりも長い径路で、夜になって暗くなったおかげでイルミネーションがキレイに映えていました。ソコソコ人がいました。外国の方たちも盛り上がっていたような…(でもコロナの影響を受ける前であれば、もっと大勢の人で賑わっていたのかもしれません)“空中径路”の雰囲気をお伝えするために写真を載せたいところですが、なぜか一枚も撮っていませんでした。暗すぎる、と思ったからでしょうか。(ブレてもいいから一枚くらい撮っておけばよかった)

“空中径路”を渡り終えて、そこからまた大階段に戻ったのか(ホント記憶がとぎれとぎれで…💧)、前回同様京都タワーが見える場所にさしかかり、ここで何枚か京都タワーを撮りました。

18:30ごろです。

このあとはコンビニで夕食を買って、ホテルにもどりました。

 

二日目は奈良です。

まずは前回訪れた東大寺に行き、シカさんたちに会い、大仏様を拝ませていただき、次に薬師寺、そして法隆寺に行こうと思っていました。薬師寺も法隆寺も、この旅の前にテレビで見たことが『行こう』と思ったきっかけだったと思います。また法隆寺は修学旅行で訪れて以来なので、東大寺もそうでしたが、学生の頃とは違った視点で拝観させていただきたいと思いました。

修学旅行ではバスに乗って、着いたら降りて見学して、また乗って次の場所へ…という感じなのでラクに移動できましたが、今回行き方を初めて調べてみると、ちょっと大変そうでした。(とりあえずは図を描いて、最寄り駅と路線をメモしたと思います)

 

まずは東大寺へ。

前回は駅から徒歩で向かいましたが、今回は駅を出て、迷わずバス停へ。

着きました。

少しは観光客がいらっしゃいましたが、前回来たときはこんな感じではなく、人・人・人でした。

大仏殿です。

観光客が少なかったおかげで、大仏殿全体を撮るときも躊躇せず撮ることができました。

これが前回(2019.9月)に撮った写真です。

前回はあまり人をいれないように撮ろうとしたため、このような構図になってます。

大仏殿全体を撮ろうとしてレンズを引いた場合、きっと手前にいる多くの方のお顔がバッチリ写ってしまっただろうと思います。

観光客よりも圧倒的にシカさんの方が多かったです。

大仏様を拝ませていただき、シカさんたちを撮って、東大寺をあとにしました。

来た時同様、帰りもバスに乗って駅へ向かうことにしました。(前回は行きも帰りも歩きでした)

来たときとは道路の反対側にあるバス停に向かい、バスの時間を調べました。すると…

なんと「薬師寺」と「法隆寺」行きのバスがあるではありませんか!(今から向かおうとしている二つのお寺へはバスで行けそうだということが、この時わかりました)

それも、東大寺から薬師寺に向かった後、そこから法隆寺へと向かうことができそうだということも。

路線バスなので時間はかかると思いますが、生活で使っていらっしゃる人たちが乗り降りするのを眺めながら、ゆっくり向かうというのもいいかなと思い、今回はバス移動に決定!

バス停横にある広場。

シカさんたちが日差しを浴びてくつろいでいました。

道路の向かいにいたせんとくん。

しばらく待って、「薬師寺」へ向かうバスが来たので乗りました。

30分近く乗って「薬師寺」バス停に着きました。

奥に見える門が薬師寺の門です。(このとき12:23)

金堂で国宝「薬師三尊像」を拝観しました。

「東塔(とうとう)」と「西塔(さいとう)」です。

六重に見えますが、実は三重の塔とのことです。

「東塔」は奈良時代(730)に創建され、国宝に指定されています。(「西塔」は昭和56年(1981)に再建)

-ということです。

几帳(きちょう)が風に揺れる感じがよくて何枚も撮りました。

大講堂を北へ抜けて、玄奘三蔵院伽藍に向かいました。

その後、この門を出て、法隆寺へと向かいました。

バス停に向かう途中の景色。

のどかですね。

なんとバスは1時間に1本。

14時台のバスは「14:04」 

バス停に着いたときはその時間を過ぎてしまっていたのですが、バス停に向かって歩いていた1~2分間はバスの姿を見かけていないので、バスが遅れていてこれから来るという可能性もあります!

 

でも来なかったら、次の15時台まで待つことになるし、それからどのくらい乗車するかわからないし、前日の三十三間堂のように受付時間がコロナの影響で早まっているかもしれないなら、なるべく早く法隆寺に向かった方がいいだろうし…といろいろ考え、バス停付近をウロウロして『よし、戻ろう!どこか近くの駅を探して電車で、それからバスに乗るかぁ!』と思い、14:10に戻りかけたところに『ん?』並んでいる車の向こうに見えるのは、バス!『あっ、やっぱり遅れてたんだぁっ!バス停に戻ろう💦』

しかし、私はバス停から結構引き返していて、その上横断歩道を渡って反対側に来てしまっていました。『あぁっ!』

そのとき、ちょっと道が混んでいたおかげで、バスが赤信号のため停止し、私はその前の横断歩道を渡って、それからバス停に向かってダッシュ!どうにかバスに乗ることができました。

 

45分間バスに揺られ、法隆寺のバス停へ。

法隆寺の受付時間が気になりますが、お腹が空いているのでまずは食事。バスを降りて、歩き始めて見えた観光案内所のなかに食堂があったので入ることにしました。昼食にしては15時台と遅い時間だったこともあり、利用客は私一人でした。食べているときに流れていたテレビ番組で、知っている女性のタレントさんが出ていたのですが、関西方面出身の方だったらしく、いつも見ているときとは違う関西のイントネーションで話しているのが印象的でした。(慣れるとそれはそれでいい感じだなと思いましたが、初めて聞いた瞬間は『えっ!?』と思いました)

 

お腹もいっぱいになり、満足。

法隆寺に向かいます!

って、舗道すいてるぅ~。

観光客が少ないこととコロナの影響があってか、お店もしまっているところもあったような…

長い参道を歩いて行きました。

法隆寺に着きました。

高校以来でしょうか。

あの頃は「あっ、教科書と同じだ」とか「ちょっと思っていたのと違うかな」とか、教科書が判断基準でした。

 

それから40年経って、再びこの地に立った私。その年月の長さにも驚きですが、それよりも、もっともっと長~い1400年以上ここに存在しているということのスゴさに感じ入りました。

教科書を介してではなく、自分自身で向かい合いたい、歴史の重みを感じたいと思いました。

法隆寺も見どころがたくさんあるのです(…ということにこの時気づきました)

入った時間が15:45あたりで、受付時間は大丈夫だったのですが、見どころが多いということで、案内の方々に「早く、早く」というお言葉を何回かかけていただいたと思います。(わからなくてゆっくりしていたら、きっと途中までで出ることになってしまったと思います)

大宝蔵院が印象的でした。玉虫厨子、これはやっぱりこの歳になっても「教科書に出ていたぁ~」と思っちゃいました。

私が一番気になったものがあって、装飾品だったと思うのですが、細かい作業によるもので色合いも私好みでした♡もちろん写真を撮ることはできなかったので『あとでインターネットで調べてみよう』と思っていましたが見つからず、そのうち自分がどんなものを好きになったのか、すっかり忘れてしまいました💧(どんなカタチだったのか、どんな名称なのか、どこに展示されていたのか…???)今確かに言えることといえば「大宝蔵院に私がとても気に入った品がある」ということです。でも、それが何なのかわからないのよぉ~。

順路の最後の夢殿を見たあと、この門から出る前にまた几帳が風に揺れている様子を撮影しました。

なんかいいですよね。風情がありますよねぇ。

16:50過ぎ。

この後、最寄り駅まで歩いた…そう、歩きました。

すごい歩いた記憶があるし、駅に近くなったらしいときに『どの道に入れば駅が見えるの?』と迷ったような…

ようやく駅が見つかりホッとしたと思います。

それから京都に戻り、この日もコンビニで夕食を買ってホテルに帰りました。

 

 

三日目。

前の日の夜に『どこへ行こうかな』とケータイで検索(帰りの新幹線は午後2時台なので、1時くらいまでは自由に動き回ることができる)。2ヵ所候補が見つかり、三日目の朝、ホテルの部屋で朝食をとりながらテレビを見ていたら、たまたま京都の山科が映ったので、候補の一つだった山科の醍醐寺に決定しました。

醍醐寺に来ました。

「三宝院」の庭園です。

 

この日の写真はこれが最初に撮ったものです。(9:57)

三日目は雨が降っていました。

 

「伽藍」に向かいます。(10:30)

3月中旬、雨も降っているため、寒さが身に沁みました。

境内には2~3ヵ所食事やお茶を飲むことができるお店があるようでしたが、この時点で一番近くにあった「寿庵(和食・和カフェ)」に入ることにしました。

おしるこセット~!(肝心のおしるこではなく、昆布に焦点が合っていました💦)

あたたかくて、甘くておいしかったです。

身も心も温まったのでお店をあとにしました。

もうすぐ12時。雨が降っていて雲も多めだったのですが、歩いている途中でお日さまの光がさし、青空も見えてきました。

このあと「霊宝館」に行きました。醍醐寺の境内はとても広いということがわかりました。

通常であれば多くの観光客がいて、その人の流れを見て、ある程度『あっちの方にも見学するところがあるし、こっちの方にもあるみたい』とわかるのですが、なにしろ人が少ないので、自分で歩いているうちに『あっ、この先もずっと境内なのね』と気づき『まだまだ先がある』ことがわかるという感じでした。

 

拝観したのち、醍醐駅に向かいました。

 

京都駅に着き、ホテルで荷物を受け取り、新幹線に乗るために駅に戻りました。

前回京都に来たときは30年以上ぶりだったので『どこに向かえばいいのぉ~?』というコトが多々ありましたが、今回は前回から半年しか経っていないこともあり、もう大丈夫!余裕を持って行動することができました…と言いつつ、食べたいお弁当が見つからなくて、あっちの店、こっちの店を回ってバタバタしたような気もします。

新幹線に乗っているときに撮った写真。

15:50、静岡あたりでしょうか。

京都では午前中雨が降り、途中から晴れてきたのですが、新幹線に乗って東京に向かうにつれて雲が多くなってきました。

(前回の京都・奈良への旅のときは帰りの風景は撮っていなかったのですが、今回は撮っていました)

16:51、これは東京駅ですね。

新幹線を降りて、地元へ帰るための特急をホームで待っているときに撮ったものでしょうか。

よ~く見ると「雪」が降ってます。画面が全体的に白っぽく曇っているのは細かい雪がジャンジャン降っているからです。

寒い~!

 

そうそう、この旅の記録の初めの頃に書きましたが、地元から東京に来た時は『東京に来た~!(思えば遠くへ…)』という気持ちですが、京都から帰ってくると、東京は“庭(みたいなもの)”!

だから、曇っていようが、小雪がジャンジャンだろうが、ちっとも心細くはありません。たった二日ぶりではありますが、懐かしい風景を目の前にしている気分で『こんな景色もヨシ!』と思ったんじゃないかなぁ~と思います。